一般皮膚科|星ヶ丘の皮膚科・美容皮膚科|星ヶ丘ゆり皮フ科クリニック

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一般皮膚科

一般皮膚科|星ヶ丘の皮膚科・美容皮膚科|星ヶ丘ゆり皮フ科クリニック

湿疹

湿疹

皮膚のかゆみや赤み、かさつきなどが生じ、ひどい場合は、水ぶくれなどができ、皮がむけることもあります。原因は多岐にわたりますが、アレルゲン(花粉、ハウスダスト等)や刺激物質などの外的因子と皮膚の乾燥や発汗の状態、アトピーの素因などの内的因子の双方が影響してさまざまな形や程度で生じます。

蕁麻疹

虫にさされたように皮膚の一部に突然くっきりと赤く盛り上がる膨疹ができ、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。一般的な原因として、疲労、ストレス、感染、運動、寒暖差、圧迫や日光などが原因になります。最初の症状が出始めてから1ヶ月以内のものを急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹と呼びます。

原因

蕁麻疹には、食べ物や薬剤、日光、寒冷、刺激的なものなど原因が特定できるものと、直接的な原因が特定できない2種類があります。1〜3割は原因が特定できるといわれておりますが、ほとんどははっきりとした原因がわかりません。また、学校や仕事でのストレスや寝不足などが原因で蕁麻疹が発症する場合もあります。
当院では、指先から1滴(20μL)の血液を採取するだけで、食物アレルギーや花粉症などの原因アレルゲン41項目を調べることができるドロップスクリーンを採用しています。

蕁麻疹の原因や誘因の例

食べ物 魚介類、肉類、卵・乳製品、穀類・野菜
食品添加物 人工色素、防腐剤(パラベンなど)
薬剤 抗生物質、解熱鎮痛薬、咳止めなど
植物・昆虫

イラクサ、ゴム、蜂など

感染症 寄生虫、真菌(カビ類)、細菌、ウイルス
物理的刺激 機械的擦過・圧迫、寒冷、日光、温熱、振動など
運動や発汗 食べ物や体質などの組み合わせ
疲労・ストレス 身体的や精神的なもの

 

種類

  • 急性蕁麻疹

毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1ヶ月以内のもの。細菌やウイルス感染などが原因である場合が多い。

  • 慢性蕁麻疹

毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1ヶ月以上経過したもの。原因が特定できない場合が多い。

  • 物理性蕁麻疹

皮膚への機械的擦過や圧迫、寒冷、温熱、日光、振動などの物理的な刺激によって発症するもの。

  • コリン性蕁麻疹

入浴や運動などで汗をかくと現れ、一つ一つの膨疹(皮膚の膨らみ)の大きさが1~4mm程度と小さい。小児から若い成人に多くみられる。

  • アレルギー性蕁麻疹

食べ物や薬剤、昆虫などに含まれる特定物質(アレルゲン)に反応して発症するもの。アレルゲンに結合するIgEという血清蛋白が関与する。

  • イントレランス

アスピリンなどの非ステロイド系消炎鎮痛薬、色素、造影剤、食品中のサリチル酸などにより発症し、IgEが関与しない。

  • 血管性浮腫

唇やまぶたなどが突然腫れあがり、2~3日かかって消え、痒みを伴わない。稀に遺伝性のものである場合がある

※その他全身的な病気の部分症状として現れるものや、食べ物と運動が組み合わさった場合に現れるものもあります。

蕁麻疹とアナフィラキシーの違い

蕁麻疹はほとんど発症原因がわからず、主なアレルギー反応としてかゆみを伴います。通常であれば24時間程度で症状が改善されるといわれております。しかし、アナフィラキシーは蕁麻疹と異なり、特定の物質が原因で非常に強いアレルギー反応が全身に症状として現れます。かゆみのみならず、呼吸が苦しくなる、血圧が低下しフラフラするなどの全身に重症な症状が広がります。治療が遅れてしまうと、命を落とす危険性があるため、早めに状況を判断する必要があります。

下記の症状がある場合は、アナフィラキシーの危険性を考慮し救急外来を受診しましょう。

  • 口やまぶたが腫れる
  • 息が苦しくなる
  • ふらふらする
  • 吐き気や嘔吐、お腹が痛い、下痢をしている
  • のどに違和感がある

治療

原因・悪化因子をみつける

蕁麻疹の第1の治療は、原因や悪化因子をできるだけ探し、それらを取り除くことや避けるようにすることが大切です。

薬による治療

抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬がによる治療を行います。これらの薬は蕁麻疹の種類によらず効果が期待できますが、明らかな効果が期待できる場合は「内服薬」や「注射薬」を用いた治療の場合です。外用薬では、かゆみなどの症状を多少軽減することは可能ですが大きな治療効果は期待できません。

日常生活での注意点

蕁麻疹が出ているときは、運動や熱い温度での入浴、飲酒はお控えください。蕁麻疹が出ている部分を冷やしてください。症状が軽減する可能性があります。

アトピー性皮膚炎

痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、原因としては、ベースに皮膚の乾燥とバリアー機能異常があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。治療は、皮膚の炎症を抑えるための外用薬として、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏、モイゼルト軟膏、かゆみを軽減させる抗ヒスタミン薬内服などがあります。またアトピー性皮膚炎では皮膚のバリアー機能がもともと低下していますので、せっかく外用薬などで炎症を治めても、スキンケアを怠ると炎症はすぐぶり返してしまいます。炎症を抑えると共に、スキンケアをきちんと行うことがアトピー性皮膚炎治療の大原則です。

当院では、指先から1滴(20μL)の血液を採取するだけで、食物アレルギーや花粉症などの原因アレルゲン41項目を調べることができるドロップスクリーン採用しています。

にきび

思春期にきび

小学校高学年からでき始めるにきびのことを「思春期にきび」と呼びます。思春期にきびの原因は、皮脂の過剰分泌が原因と言われています。思春期になると、体内に成長ホルモンや性ホルモンの分泌量が急激に増加することで皮脂の分泌が活性化し、にきびができやすくなります。思春期にきびは主にTゾーン(おでこ、鼻、眉間など)にできるのが特徴です。

大人にきび

思春期を過ぎてから発症するにきびを「大人にきび」と呼びます。大人にきびは、Uゾーン(頬やあご、フェイスラインなど)にできやすい特徴があります。Uゾーンは、肌の乾燥や表皮のターンオーバーの乱れが原因で、にきびができやすくなるといわれています。大人になるとTゾーンへのにきびは少なくなりますが、大人になってからもTゾーンににきびができるという場合は、バランスの悪い偏った食事や、ストレスなどでホルモンバランスが崩れてしまうことが原因で皮脂が過剰に分泌されている状態が考えられます。にきびの原因は多様です。放っておいたり、自己判断で誤ったスキンケアをすることで、にきびを繰り返したり悪化してしまうこともあります。当院では、ニキビの原因をしっかり見極め、患者様それぞれのお肌に寄り添った最適な治療法を選びます。皮膚表面へのアプローチだけでなく、漢方などの飲み薬を組み合わせ、体の中からもしっかり改善をめざします。にきび治療は、にきびの出来始めの早い段階で治療をし、進行をストップさせること、これ以上増やさないことが重要なポイントになります。にきびの段階に合わせた適切な治療を行うことで、再発防止や、にきび跡を残さないようにすることができます。

にきびの治療

オムニラックス

厚生労働省、米国FDAにも承認されており保険診療が可能です。オムニラックスは、穏やかな光のLEDを照射し肌へのダメージが少なく、炎症性にきびの治療に有効な光治療器機です。最大の特徴は安全性に優れている点です。痛みやダメージを与えずに肌の内側にアプローチしていきます。皮膚の深くまでLEDの光エネルギーを伝え、コラーゲンの生成やお肌のターンオーバーを促進させ、ニキビのできにくい肌質に改善しつつ、ニキビの原因菌を殺菌するなど、様々な効果のある治療です。週に1度の施術がおすすめで、継続した治療により治療効果を実感していただけると思います。

ピーリング剤の外用薬

毛穴のつまりをよくしていきます。湿布後にヒリヒリ感やかゆみが出る等の副作用が起こることがあり、注意しながら保湿をしっかりして使用していきます。

抗生剤外用薬、内服

炎症を起こしている赤にきび、黄色にきびなどの場合には、炎症や細菌の増殖を抑える抗生物質を併用していきます。

内服薬

ビタミン剤、漢方薬など体の中からアプローチしてきます。

単純疱疹(ヘルペス)

単純ヘルペスウイルスに感染することで発症します。口の周りや口内に小さな水ぶくれや傷ができる1型と、外陰部やでん部など下半身に発症する2型の2種類のウイルスがあります。初めて感染したときは、人によってひどい症状が出現することがあります。寝不足、疲労、かぜなどで免疫力が低下すると再発することがあります。

帯状疱疹

水痘(みずぼうそう)と同じウイルスによって発症する病気です。この時に主に皮膚にでた発疹から神経内にウイルスが潜伏し、免疫機能の低下でウイルスが再活性化されると神経内で増殖します。それにより頭部から下肢までの間で体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まり帯状に出現します。上半身に現れることが多く、顔面、目の周囲にみられることもあります。ピリピリと刺すような痛みが生じ、夜も眠れないほど激しい場合もあります。顔に生じた場合、目の障害や顔面神経麻痺、内耳障害によるめまい・耳鳴りなどが起こることがまれにあります。多くは、皮膚症状が治ると痛みも消失しますが、神経の損傷によってその後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」という合併症が残ることがあります。60歳以上の高齢者や、初期に重症な者ほど移行しやすいといわれているため、早く皮膚科を受診し、早期に治療することが非常に大切です。早期治療により、帯状疱疹後疼痛の発症を低減することが期待できます。

帯状疱疹ワクチン

現在、50歳以上の患者様には保険適応にて帯状疱疹ワクチンを打つことができます。

花粉症

体内に入った花粉により引き起こされる免疫反応で、体内に花粉が入ってからすぐに花粉症になるわけではありません。症状として主に、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどが有名ですが、肌に花粉が付着することにより、肌トラブルが発生することがあるといわれ、花粉皮膚炎と呼ばれます。症状の出やすい顔の部位としては、目のまわり、頬、口元など、花粉が付着しやすい部位です。花粉症の原因植物や症状も人それぞれなので、まずアレルギー検査で原因を探り、自分に合った治療方法を見つけることが大切です。

当院では、指先から1滴(20μL)の血液を採取するだけで、食物アレルギーや花粉症などの原因アレルゲン41項目を調べることができるドロップスクリーン採用しています。

水虫(足白癬)

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビが原因となる感染症です。白癬菌が増殖しやすい夏に症状の悪化がみられます。足白癬は趾間(しかん:指の間)型、小水疱(しょうすいほう:水ぶくれ)型、角質増殖型のタイプに分類されます。趾間型は、足指の間の皮膚がふやけたように白く濁り、じくじく、かさかさ、赤み、水ぶくれなどが生じます。小水疱型は、土踏まずや足指に水ぶくれや細かい皮むけが生じます。角質増殖型は、踵(かかと)を中心に足裏の皮膚が厚くなり、ひび割れたり、粉をふいたりした状態になります。かゆみがないことも多く足白癬があることに気がつかない人が多くいます。

いぼ

足の裏や指、手の指や手のひらに、数ミリ~1㎝ほどの小さな盛り上がりが1箇所~数か所発症します。HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって発症し、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれています。原因として、プールや銭湯、ジムなどでマットの素足での共有、スリッパの共有や自分でイボが生じている部分を触れて、そこから手指などに感染が拡大するようなこともあります。放置するとさらに増えたり、人にうつしたりすることがあるため、数が少ないうちに早めにご相談ください。

多汗症(腋窩・手掌)

腋窩多汗症とは、脇の下に多量の汗がでる病気です。匂いがあまりきつくない、水状の多量の汗をかくのが特徴です。
手掌多汗症は日常生活をする上で、さまざまな困りごとをもたらすほど手のひらから汗が出る症状をいいます。手のひらにたくさん汗をかき、日常生活に大きく影響を及ぼします。
たくさんの汗が出ますが、汗腺の数、分布、形は人による違いはありません。手のひらは、緊張や集中といった精神活動が交感神経に伝わることで発汗を起こします。
どちらも治療の第一選択は外用薬ですが、ボトックス治療(保険適用外)も採用しています。

たこ・うおのめ

足底、手足の指の間などの一部分に摩擦や圧迫などの刺激が繰り返し加わることで角質が増殖して皮膚が厚く硬くなり発症します。たこは圧迫の加わる場所がある程度広い範囲で盛り上がり、一方でうおのめは分厚くなった角質の一部分が芯のようになり、平らで魚や鶏の眼のように見えます。子供の足のたこはまれで、ウイルス性のいぼであることが多いです。

乾癬

ガサガサした銀白色の鱗屑(りんせつ:皮膚の粉)を伴い、境界の明瞭な盛り上がった紅斑(赤い斑点)が全身に出現する病気です。大きさや数、形は様々で、発疹が癒合し大きな病変となることもあり、爪の変形や関節炎を伴うこともあります。頭部、肘、膝、臀部、下腿など刺激を受けやすい部位にできやすく、かゆみは半数程度の方にみられますが、内臓に障害を及ぼすことはありません。

小児皮膚科

乳児湿疹

顔や首、膝の裏や足首など、乳児の皮膚に現れる湿疹などの皮膚トラブルの総称です。頭は脂漏性皮膚炎のことが多く、わきの下や背中の湿疹は汗疹(あせも)のこともあります。

伝染性軟属腫(水いぼ)

小児の体や四肢にドーム状に盛り上がり、表面がつるつるしている丘疹が単発または多発します。1年から2年経過観察すると、自然に治癒することが多いです。経過観察中に増えすぎたり、摘除を希望する場合は、痛みを軽減するためにペンレステープ(局所麻酔テープ)を貼ってから、ピンセットで摘除します(保険適応)。プールに入っても構いませんが、他のお子様への感染を防ぐためにタオルは共用しないでください。

とびひ

虫刺されや擦り傷、湿疹を引っ掻くことによって、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が入りこんで起こります。夏の高温多湿な時期に多く、ジクジクしてなかなか治らない湿疹は、とびひが多いです。とびひは抗生物質の飲み薬と、ジクジクした部分を消毒した後、抗生物質のぬり薬を塗って、ガーゼで覆います。患部をガーゼで覆ってあれば、保育園や幼稚園、学校での集団生活は可能です。